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日々の萌えを投下する自己満足ブログ。
純ロマ(ウサミサ)、まるマ(コンユ・ヨザケン)、その他などなど、BL・GL・NL雑食。
T&B(空折)はpixivを予定しているためこちらにはありません。
長いこと創作から離れていたため暫くはお題でリハビリ中。
リハビリのため断片的な短文が中心になります。ご了承下さいませ。
尚、更新は亀の歩みです。
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# たとえ行く先を知らねども

色は匂へど散りぬるを題

た たとえ行く先を知らねども

お題サイト様





前回の囚われの美咲チンネタ。の、美咲チン側を少々。
リベンジとは別物です。
ほんとはこれを入れて一本にしたかったんだけどうまくまとまらなかったので別にしました。
短文。
陰陽師的な話は多分もう書けない・・・。勉強不足。
読むのは大好きなんですけどねー。



ってか途中でうっかり間違って消してしまいました・・・。
なのでだいぶ変わっちゃった・・・・。
前のはもう思い出せない(死)

   







自分が他と違ういきものだということは、誰に教わるでもなく、とうに知っていたことだった。
それでもここまでひねくれずにまともに育ってこれたのは、ひとえに兄の存在のおかげだ。
両親が交通事故で亡くなってからの10年間、兄はたったひとりで自分を育ててくれた。
自分の人生を犠牲にしてまで面倒をみてくれた兄には、感謝してもしきれないほどの恩がある。
それなのに、その恩ひとつ返す時間さえ、自分には与えられなかった。
「ごめんなさい・・・、兄チャン・・・」
混濁する意識の中で、美咲は祈る。
自分はおそらくあやかしものとして、払われるのだろう。
きっと兄は悲しむだろう。
泣かないでほしかった。
笑っていてほしかった。
だから、忘れてほしかった。
だからどうか、救おうとしないで。
愛されて、慈しんでくれたことを忘れない。
幸せだったことを、忘れない。

 

 











助けてやる、とその人は云った。
死にたいのなら、ここを出た上で殺してやる、とも。
大好きな兄の顔が脳裏に過って。
二度と会えないことを知っている。
自らそれを望んだ。
大切な人に会えないのに、生きることになんの意味が?
でも、それでも。
この先に広がるのが絶望だったとしても。
生きることで、あの人が泣かなくて済むのなら。
差し出されたこの手を、掴んでもいいのだろうか。
この先どこへ向かうのか。
どこへ行きたいのか、今の自分には何もわからない。

名前さえも知らない、自分を助けにきたという青年を見上げる。
偉そうな口調と態度。
その割に自分の決断を静かに待ってくれている。
未来などわからないけれど。
ここで潰えるよりいいかもしれない。
小さな決意を胸に、差し出された手を取る。
冷たいのに不思議とやさしい手が、そっと握り返してくれた。



たとえ行く先を知らねども


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